壁紙のリフォームと言えば、貼り換えや上貼りが一般的だと思う。特に今の壁紙を剥がさずにはがせる壁紙を貼る方法はとても人気がある。部屋をイメチェンしたい場合にはとても有効。ただコストはそれなりにかかるし
壁紙の汚れと、色の経年劣化が気になるだけなんだよなぁ…
こんな方もいると思う。こういった場合には、壁紙を塗るという方法を考えてはいかがだろうか?
実際にやってみて、手軽でコスパもいいと思ったのでおススメしたい。
壁紙の貼り換えと比べた場合のメリット・デメリットを紹介するので参考にしてほしい。
壁紙を塗り替えるメリット
手軽
壁紙を剥がして貼り換えるとなると、意外にやることが多い。特に剥がした後の下地処理が大変。面倒がって手を抜くと大体失敗する。詳しくは以下の記事を見て欲しい。
そのまま上貼りする方法だと、はがせる糊付き壁紙なんか使えばあんまり変わらないと思う。でも以降の項目で大きな差が出てくる。
作業がかんたん
貼り換えや上貼りの場合、それなりにやり方を調べながらやらないと失敗すると思う。経験値なら一般的な人よりずっと高い自分でも未だに失敗する。
浮き上がり、剥がれ、柄のズレなど結構気を遣う部分は多い。
塗装ならローラーで塗ればそこそこ綺麗に仕上がるし、大人が一緒なら子供でもできるレベルの難易度だ。仮に失敗したとしても修正も簡単だしね。
補修も容易
普通に生活していても、部分的に汚れや擦り跡みたいなものはいつの間にかできてしまう。ほとんどの方が実感していると思うが、壁紙についた汚れはかなり落としにくい。擦り傷みたいなものだと専用の道具でもないと厳しい。壁紙での補修となると非常に面倒なのだが、塗料なら部分的にハケや筆で塗るだけでいい。
コスパが高い
結局一番優れているのはここだと思う。今回使用している塗料、ノボクリーン(艶消し白)と一般的な壁紙で比較すると以下のようになる。
ノボクリーン | 百均塗料 | (糊なし)壁紙 | (糊付き)壁紙 |
---|---|---|---|
128円/㎡ | 200円/㎡ | 220円/㎡ | 500円/㎡ |
小容量缶だとコストは上がるが、それでも壁紙と比べればまだまだ安価。意外かもしれないが、百均の塗料と比べても大幅に安い。後述するが、塗料としての信頼性も抜群である。
壁紙を塗り替えるデメリット
養生が必要
どんなに気を付けてても塗料は飛び散る運命。窓枠やドア枠などの建具は当然養生が必要。家具や家電なんか置いたまんまやるならそこも必須だろう。
僕は床も貼り換えるので養生無しでやったけど、ご覧の通りしっかり飛び散る。当然、塗ってる本人にも降りかかってくるので、汚れてもいい服を着てやった方がいい。状況次第では何も着ないという手もある。床の養生は新聞紙やビニール袋を開いたものでも敷いておけばOK。
塗りムラが出るかも
そこそこの塗りムラのようなものは発生する。光の当たり方次第ではあるが、電球色の照明ならあまり気にならないとは思う。以下の写真を参考にしてほしい。
採光がしっかりできてる部屋の方が目立つと思われる。
色の選択肢が少ない(基本は白)
ノボクリーンに限らず、コスパの高い大容量水性塗料となると、色の選択肢がかなり少ない。白オンリーなんてのも珍しくないし、他の色を選べたとしても価格は上がると思った方がいい。
ノボクリーンの黒も買ったけど、白と比べると5000円ぐらい高かったよ
下地の凹凸は残る
これが一番のデメリットだと思う。パテをいくら綺麗に盛っても壁紙の凹凸は再現できないので見た目にはっきりとした差が出る。
目線の位置にこのようなパテを盛った箇所が多い場合は、塗装だとかなり目立ってしまうので他の方法を考えた方がいいと思う。
必要な道具
ここからは実際の作業で必要な道具を紹介していく。
ここまで揃えれば十分だと思うけど、ぶっちゃけここまで必要ない。そんな中でもおススメしたいのはコテバケ。スポンジに塗料吸わせて塗り広げるような使い方の道具なのだが、広範囲塗るならローラーより断然おススメ。塗料がたれにくいし均等に塗りやすいし毛羽立ちも出ないし作業効率も良い。スポンジ部分のみ交換もできるが、使用後すぐに水洗いすれば何回でも使える。
専用の長い柄も買ったが、普通の部屋なら脚立やイスなどの足場があれば無くても困らない。コストを抑えたいなら、コテバケと百均で適当な受け皿とハケか筆を買えば事足りると思う。
あとは一斗缶から塗料出すと跡引きして無駄が出るし、結構なストレスになるのでベロは買っとくべき。ホームセンターで数十円で買えるし、100%元取れる。
付けたまま蓋もできるし、塗料が無くなったらほかのに付け替えて使いまわしも出来る。サイズ間違いにだけ十分に注意しよう。今回のような一斗缶なら写真の50㎜が適合する。
ノボクリーンについて
いろいろ調べたうえで、室内壁の塗装は全てこれで行うと決めた。決め手となったポイントを説明していく。
安全性が高い
部屋の全面を塗装するとなるとやはり安全性が気になるが、この塗料は学校や幼稚園などの施設の内壁塗装としても使用されているようなので安心できる。環境配慮型を謳っているだけのことはあるね。
臭いが無い
有機溶剤を使用していないので、塗装作業中も臭いがほぼ出ない。塗りたてでも言われなければ気付かないレベル。窓のない部屋や屋根裏などの換気が難しい場所での塗装も考えているならば重要な点だと思う。
安い
なんだかんだ言っても結局安いのが最大の決め手である。安かろう悪かろうでは困るのだが、先に挙げたような採用例を見る限り不安はない。
ノボクリーンについてのさらなる詳細は、公式ホームページを参照して欲しい。
作業方法
壁の油分やゴミを拭き掃除して、角や入角などをハケなどで塗装してから、ローラーやコテバケでベタ塗りしていくのが普通。だがコテバケだけで角も塗れてしまうので、何も考えずにコテバケ握ってればどこでも塗れるような気がしてる。
下地の壁紙が花柄なので、隠蔽できるか不安だったが2度塗りで完全に消えたので大抵の壁紙で問題は起きないと思う。塗装間隔は20℃で2時間なので、一室全面塗りなら続けて2周塗れるだろう。
完成
困ったことに作業について特筆すべきことがあんまりない。そのぐらいに簡単な作業なので、気軽に挑戦してみてほしい。汚れ隠しや経年劣化の外観補修が目的なら、壁紙貼り換えよりもおススメしたい。
結論:汚れが気になるだけなら塗装がおススメ
一長一短ではあるが、最初に挙げたような汚れが気になるだけの状況であればかなりおススメできる。最後にメリット・デメリットを再掲しておこう。
手軽・作業がかんたん・補修も容易・コスパが高い
養生が必要・塗りムラが出る・色の選択肢が少ない・下地の凹凸が残る
コスパをそこまで重視しないなら好きな水性塗料を使って、好きな色にしてみるのもいいと思う。どんな塗料使うにしてもコテバケだけはマジでおススメよ!