京セラ 集塵機 AVC1150 レビュー | ハイパワーでメンテ楽々

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本格的にDIYをやろうと思う人間であれば、やはり電動工具が欲しくなるだろう。いろんなサイトで [最初に買う電動工具はこれだ!] みたいなのやってるよね。丸ノコやインパクト辺りが鉄板で次点は人それぞれな感じがする。

で、私が推したいのがランダムアクションサンダーと集塵機である。今回はよりマニアックな集塵機に絞って紹介していきたい。

まず最初に誰もが思う「掃除機じゃいかんのか?」について答えよう。

A.掃除機で粉塵は吸えない

吸えるけど、吸ったところで絶望する未来しかない。理由は後述。まずは掃除機と集塵機の用途の違いから見ていこう。

比較項目掃除機集塵機
吸引力強い弱い
取り込み風量少ない多い
対応するゴミのサイズ小~大/軽~中量粉塵~小/軽量
主な用途床に落ちたゴミ掃除空気中の粉塵吸引

このような差があり、掃除機を集塵機の代わりに使用するのは絶対無理と言っていい。だが、集塵機は掃除機の代わりになると思うし、実際に自分は使用している。
なぜそうなるのか、集塵機と掃除機の比較をしながら説明していく。

集塵機が優秀な部分

まずは、上記以外の違いを見ていこう。言葉で説明するより図の方がわかりやすい気がするので作ってみた。

掃除機と集塵機の違い:ダストボックスのサイズとフィルターの面積が大きく異なる

センス無ぇ。でもダストボックスとフィルター面積の差が伝わればOK。フィルター面積が広いことで目詰まりが起きても、詰まってない他の部分で吸引できるわけだ。そもそもスリムなスティック型との比較なので差があるのは当然だけどね。

フィルター構造

あと、フィルターの質や作りが全く違う。これは写真で見てもらおう。

白:布フィルター グレー:プレフィルター(プラ製)

まず掃除機側、プレフィルターは粉塵を全スルーなので、布フィルターだけで受け持つことになる。だが面積は小さいしタオルみたいな生地なので、粉塵サイズのものを吸えば瞬時に全面目詰まりを起こす。

こいつを木材加工時の集塵機として使用するのであれば、加工やってる時間よりフィルター掃除してる時間の方が長くなる、もちろん経験談。

続いて集塵機側だが、プレフィルターは高性能を謳っているだけのことはあってほぼ完璧に粉塵をシャットアウトする。プレフィルターが有能過ぎて右写真のカートリッジフィルターはこれまで一度も清掃していない

この通り、内側も中身も汚れらしきものは見られない。カートリッジフィルターが汚れてこない限りゴミ捨て以外のメンテは不要だと思う。やってもプレフィルターの粉をはたいて落とすぐらいなのでめっちゃ楽。

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こいつを買わない理由はないと思うので、AVC1150を買うなら最初から予算に組み込んでおこう。

ダストボックス容量

ツインバード(掃除機)AVC1150(集塵機)
容量(乾式)0.6L15L

その差、なんと25倍である。ただし普通の掃除機としては確実にオーバースペック。ボックスが大きい分場所取るし、取り回しも悪くなる。だが、大容量のありがたさは木工やってる人間なら分かると思う。

二日間で集塵機に溜まった大量の粉塵

気合い入れてカットだの加工だのやってたら、たった2日間でこんな状態である。掃除機でやってたら何度ボックスを外すことになるのか、考えるだけで萎えてくる。

吸引力

対粉塵ならもちろん最強。掃除機に比べると吸引力が弱く、普通のゴミは苦手っぽいことを比較表に書いたけども、力ずくで吸ってくれる。力こそパワー。知らない人に掃除機として使ってもらっても違和感は与えないと思う。

工具に直結できる

マキタ・ハイコーキ・京セラあたりの電動工具なら別売りではあるが、アタッチメント一つで接続できる。これによって空中にほぼ粉塵を出さずに加工ができる。専用の工作部屋が無いなら必須だろう。

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僕がおススメするAVC1150なら、この辺のアダプタでかなり幅広い電動工具に繋げるようになると思う。

僕も買いそろえたものの、ダストバッグが付属してないトリマーぐらいでしか使ってない。誰も入らない工作部屋があるしダストバッグから漏れた分は放置して、最後に集塵機で回収すればいいと思うようになった。工具を頻繁に持ち替えるような作業方法だと、繋ぎ直しが結構面倒なのよね…

集塵機が劣る部分

もちろん掃除機にはない欠点もあるので、購入前にしっかり抑えておきたい。

動作音

一緒に使う電動工具が爆音だから普通は気にならないが、単体で使用するとなればまぁうるさい。”静音モード”や”ecoモード”といった気の利いた機能も無く、常に全力。
動作音に関して言えば、掃除機よりも電動工具に近いと考えた方がいい。めちゃくちゃ古い掃除機もこんな音だった気がする。

大きめのゴミが詰まる

先述のように吸引力の面では大きいゴミでも全く問題がないが、実際には詰まって上手く吸えない場面がある。以下のような感じ。

ノズルの先が壁になっているので、そこまで大きいゴミでなくとも大量に吸い込めば上のようになる。とは言えこんなサイズのゴミは滅多に出ないし、出たとしても少量なので気にしなくてもいいと思う。

その他の問題

デカい・重い・コードリールがない

自分が考える範囲ではこんなところ。「一般的なサイズのゴミさえ取れりゃ問題ねぇ!」みたいな人なら、集塵機を掃除機として使用するのはアリだと思う。

なぜAVC1150なのか?

集塵機で一番注目すべきはパワーだろう、特に掃除機と兼用したいならばなおさら。まず他メーカー類似スペック品との比較をしてみよう。ちなみに粉塵未対応の集塵機はDIYで使い物にならないので除外。

工具メーカー以外の集塵機は粉塵未対応品が結構あるよ

AVC1150M442(マキタ)GAS10(BOSCH)DXV23PJ(DeWalt)
吸込仕事率280W300W未公表150W
真空度25kPa22kPa22kPa12.5kPa
風量3.0m3/min3.5m3/min1.98m3/min2.5m3/min
集じん容量(乾/湿)15L/12L8L/6L10L/8L15L/14L
実売価格15000円21000円15000円15000円

それぞれ数値がデカい方が有能なわけだが、AVC1150はバランスがいい感じのスペックである。あとボッシュとDeWaltは粉塵を吸引する場合は使い捨て紙バッグが必要な模様。京セラとマキタはプレフィルターがほぼ必須だが、長い目で見ればこちらの方が安上がりだと思う。

続いては、京セラ製品の近似価格帯で比較。このメーカー、集塵機のラインナップがとても豊富である。

AVC51AVC1100AVC1150AVC1250
吸込仕事率80W160W280W280W
真空度16kPa16kPa25kPa25kPa
風量1.2m3/min2.5m3/min3.0m3/min3.0m3/min
集じん容量(乾/湿)5L/5L15L/12L15L/12L21L/18L
実売価格(調査時)12000円12000円15000円18500円

AVC1150を主軸に見ていくと、AVC51は携帯性が売りっぽいので数値上では圧勝。AVC1100は3000円安いが、その分パワーが大幅に下がる。AVC1250は容量が大きいだけで3500円高くなる。

実際にはAVC1150を購入して十分に満足しているが、1250でも良かったかなと思っている。

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ただし、1100を買ってたらかなり後悔してたと思う。それぐらいにパワーは重要。
掃除機として使うなら取り回しも考えて、やっぱりAVC1150が最高だと結論付けたい。

結論:AVC1150+プレフィルターで幸せになれる

ハイパワーで掃除機としても使える・プレフィルター対応でメンテナンス簡単・大容量ダストボックス・ダストバッグ不要でコスパが良い・大手国内メーカー品…と、いいことづくめ。しかも安い。

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これからガンガンDIYやっていくつもりの人なら、プレフィルターとセットで早めに買うことを強くおススメする。ほかの集塵機でもいいけど、粉塵対応か否かは確実に調べるようにしよう。