DIYで無地張りできる壁紙を張ろう(前編) | のり無し壁紙で費用削減

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壁紙を貼る前までの作業を記事にしておきながら、実際に貼る記事を書いてなかったので今更ながら紹介していきたいと思う。

物によって難易度が大きく変わってくるので、今回は最も基本的な”塗り壁調の白い壁紙(のり無し)”を収納空間に貼る工程を紹介していきたいと思う。使用するのは↓の製品。

シンプルな壁紙はセールなどで50mロールが4000円で買えることもある
無地張りについては後述

このようなベタな壁紙はホームセンターでもネットショップでも旧製品の在庫処分などで1ロール投げ売りされることが頻繁にあるので、コスパ重視なら狙い目だと思う…使い切れればね?

シンプルな壁紙最大のメリット

低価格で買えたり、入手経路が豊富だったり、廃盤になっても代替品が見つけやすかったりと多くのメリットがあるのだが、結局のところ一番は

無地張りができる

この一点に尽きると思うのだ。

無地張りとは

壁紙の柄合わせをせずに張る事である。
これができるのは当然シンプルな壁紙だけで、以下のような物が該当する。

無地・フリージョイント などの表記があるもの

実際には無地なわけではないが、柄合わせが不要なタイプ。合わせる必要が無いので柄リピート*の表記もされていない。誰もが一度は目にするであろう定番柄が多い。

無地張り可 などの表記があるもの

実際には「柄リピートはあるけど、合わせなくても目立たないよ!」といったものである。無地張り可の壁紙を実際に張った場所があるので、ジョイント部分をご覧いただきたい。

無地張り可の壁紙もジョイント部を上手く張れれば境界は分からない

ぶっちゃけ全然わからん。貼った本人さえ分からんのだから、他の人間なんて全く気付かないと思うのよね…。無地壁紙と同じように扱っていいと思うよ。

さらにデザインやカラーの選択肢が一気に広がるメリットがあるので、こっちのタイプの方が気に入る壁紙が見つけやすい。

柄合わせで起きる失敗

「柄ぐらい簡単に合わせれるやろww」とか思ってる方のために、実際にどのようなミスが起きるのかを軽く説明しておこう。

柄合わせの失敗:その1①上下にズレる②ラップが大きすぎる

まずは誰もが想像するであろう2例。①は初心者がやりがちなミスだろうが、②は無地の壁紙だけ貼った事のある経験者に起きやすいミスだと思う。ラップが小さすぎるとミミの部分が残るのよね…。

柄合わせの失敗:その2③斜めになる④引っ張りすぎて伸びる

素人としては結構な量の壁紙を貼ってきたが、一番厄介で発生しやすい失敗が④だと思う。ビニール壁紙は思いのほか伸びるので注意が必要。③の原因が実は④だったなんて事もある。

しかもこちらの2例は発生してしまうと、次列以降にも影響が出るので修正が難しい。

だが、無地の壁紙ならばこれらの悩みが一切なくなる。絶対に失敗したくない場所ならば「無地張り可のリフォーム推奨品」がベストだ!

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貼るのが大変な天井は無地貼りできる壁紙をおススメするよ!

その他のメリット・デメリット

その他のメリットとデメリットについては以下のような感じ。

メリット

柄が合わない部分が出ないので無駄になる壁紙が発生しない
部分的な補修が容易
セール品になりやすい

デメリット

ベースが白系なので汚れや経年劣化での変色が目立つ
類似品が多すぎて同じ製品を探すのが難しい
ありきたりな柄しか無い

こんなところじゃないかな?思いついたら追記していこうと思う。

壁紙切り出し

下地処理に関してはこれまでの記事に書いているのでそちらを参照して欲しい。
元の壁紙はがしから順に解説しているので、興味のある方はぜひ。

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まずは必要な寸法で壁紙をカットしていく。基本的に天井から床面までの長さでいいが、10㎝程度でもいいので長めにカットしておこう。(理由は後述)

壁紙は10㎝ほど余裕を持ってカットする

あと、壁紙カットに使用するカッターは薄刃の物が切れ味が良くおススメ。切れ味が少しでも落ちたと思ったらバキバキ折っていく方がミスが減るしストレスも少なく後悔しない。

薄刃カッター・替え刃・羽折処理機の3点は必需品

カッターを買う際に注意して欲しいのが、替え刃との組み合わせミスである。世界のオルファだけあって、種類がめちゃくちゃ多いのでバラで買う場合はよく調べてからにしよう。ネットだとパッケージがしっかり見えないので、特にやらかしやすい。

「よく一緒に購入されている商品」が適合しないヤツだったりするからね

Amazonだとセット品が売ってるのでこちらを買えば間違いない。僕が実際に使ってる組み合わせで、使いやすくコスパも良くホムセンより安いのでおススメ。替え刃は50本もあるので、下手したら一生分のストックができる。

あとはこいつもおススメしたい。作業効率でも安全性の面でもこいつ無しは考えられない。満タンになったらそのまま捨てる使い切りタイプだが、超大容量なので一個あれば十分。

のりは自分で塗るのがおススメ

壁紙はのり付きのものも販売されているが、コストにとんでもねぇ差が出てくる。

35mの壁紙が、のりの有無だけで10000円ほどの差になることもある

上記はゲキセン+で購入した場合のものだが、他の店舗で買っても価格差はそう変わらないと思う。当然、張る面積が広くなるほど価格差もデカくなる。

さらにのり付き壁紙特有の問題として糊が乾いてしまうため使用期限がかなり短く、余った分を長期保管する事もできない。(再度のり付けすることで壁紙自体は使用可)

これらの問題があるので、どうせならのり付けも自分でやってしまうことをおススメしたい。僕が使ってるのは↓のやつ。

大手のヤヨイ化学製で実績も十分、価格も安くホムセンでもネットでも入手しやすいので特にこだわりが無ければこれで良いと思う。まずは皆さまが気になるであろうコスパについて紹介しよう。

ルーアマイルド18kgで200m分の壁紙が施工可能

大雑把な計算ではあるが、超お得なのはお分かりいただけるだろう。同じ量をのり付き壁紙にした場合、先ほどの例ならば約40000円の差が出る。

というわけで、コストを抑えたい方は自分でのり付けするべし!!
余っても密封しとけば大丈夫なので、複数部屋に張る予定なら大容量が圧倒的にお得。

面倒な作業だけど、最終的な仕上がりに差は出ないよ

のり付け作業

それではルーアマイルドの使い方を説明していこう。水で希釈するタイプの壁紙のりならどれも同じような使い方になると思う。

のり希釈

希釈前ののりはとても硬いが、水で薄めて塊を潰しながら混ぜる

壁紙のりは長期保存してるとダマができやすいのでガチガチになったものは取り除き、それ以外は手袋を付けて手で潰しながら混ぜていこう。

容器はぶっちゃけなんでもいいので、100均のバケツとかで十分。
希釈割合は設定されてるけど、僕は適当に混ぜちゃう派。個人的には一般的なでんぷん糊より緩くなるまで薄めた方が使いやすい。

のり付け

作ったのりを壁紙に塗っていくのだが、ここでポイント。

のり付けのポイント:塗り漏れを潰す・ダマを残さない

塗り漏れを潰す

長い壁紙に一気にのりを塗っていくと、いつの間にかムラが出来ている事が多い。暗い環境や電球色照明だとマジで気付けないので注意。のりを全体に塗り終わったらいろんな角度から確認するようにしよう。

のりが薄すぎる箇所も吸い込んでムラになったりするので注意

ダマを残さない

開封直後ののりを使う場合は気にしなくてもいいが、僕のように長期保管してたのりを使うなら気を付けた方が良いポイント。保管時に密封してても発生するので、漏れなくつぶしておこう。ガチガチになっちゃったやつは確実に取り除くべし。

使用するハケについて

上の写真にも出てるけど使ってるのは壁紙専用のハケ。

塗装用万能ハケとの違いは、幅が広い・厚みが薄い・コシが強いといった感じ。これらの特徴のお陰で、広範囲に一気に塗れる・均等に塗りやすい・ダマを潰しやすいなどのメリットとなってると思う。塗装ハケと価格はあまり変わらないので、できれば専用品がおススメ。

壁紙を折り畳む

のりを馴染ませるためにオープンタイム(放置時間)を取るのだが、この際壁紙を折り畳んでおく。当然、折り目はつけないように注意しよう。

折り目がつかないように畳んで、オープンタイムを10分以上確保する

こうすることで、のりの塗り漏れや薄い部分は逆面ののりで補填できる。本来は乾燥防止が目的だろうけどね。
待ち時間の間に次の壁紙の準備しておけば丁度いいと思う。


思った以上に記事が長くなってしまったので、続きは次回!

結論:のりは自分で塗ろう

とにかくコストを抑えたいならのり付けを自分でやってみてほしい。面倒な作業ではあるが難しくないし、ちゃんとやっていれば張った後のクオリティーに差が出るわけでもないので気軽に挑戦してみよう。

柄にこだわりが無くベーシックな白い壁紙で良いなら在庫処分などのセール品を狙うのもおススメ。
ホームセンターやネット通販などを小まめにチェックしてみると思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれない!