DIYで無地張りできる壁紙を張ろう(後編) | ジョイント処理と失敗した場合の補修方法

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前回の記事で壁紙ののり付けまで終了したので、今回はいよいよ壁紙の張り付けから行っていく。今回張るのは↓の空間。

壁紙を張る前の収納空間

元々床の間だった左側は単純な形状。押し入れ側は中板を避けるのが面倒なぐらいかな?

一般的な張り方なら他のサイトの方が分かりやすく書かれていると思うので、初心者が気になりそうな注意点や失敗した場合の対処法などを重点的に解説していこうと思う。

使用する道具

まずは壁紙の施工にあたって用意する物をご紹介。

壁紙張りに必要な道具

最低限必要なのはこのあたりなのだが、僕は基本的にこれ以外の道具は使ってない。
用途はそれぞれの場面で説明していこうと思う。

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最初に上のセット物を買ったけどカッターは薄刃の物に交換し、残りの3点以外の道具は自然と使わなくなった。セット品でも単品でもお好みでいいのだが、カッターの替え刃だけは買い足しておくべき。

薄刃カッターと替え刃と刃折処理器

一発で確実にカットするのがセオリーなので、切れなくなった刃はすぐに折ってしまうのが正解。頻繁に折る事になるので、コスパの良いロングタイプを選んだ。替え刃との組み合わせは間違いやすいので注意が必要だが、↑のやつは替え刃セットなので安心。

あと、作業効率と安全性の面でも刃折処理器は強くおススメしたい。

200円弱だし騙されたと思って買ってみて欲しい。めっちゃ快適なので多分後悔しないと思う。

カッターの重要性

なぜここまでカッターにこだわるのかと言うと、普通の紙をカットするよりも厳しい条件で使うからだ。

①濡れた壁紙
のりを塗った壁紙は多量の水分を含んでいる。当然、普通の状態よりも破れやすく切れにくい。切れ味の悪いカッターだとカットできずに引っ張るように力が加わるので、簡単に破れちゃう。

②不安定な体勢
壁紙張りの場合上向きであったり、手がギリギリで届く位置で作業するケースもある。高所なら足場が不安定なことも多い。こういう状態では力が入りにくいので、切れ味の悪いカッターだと切り損ねが起きやすい。

③一発で切る必要がある
ジョイント部のように重ねてカットする場所を一発で仕上げきれない場合、ほぼ確実に隙間ができる。

…と、このような悪条件が重なるので切れ味の良いカッターと替え刃が必要なのだ。ここだけはケチったら絶対後悔するよ!

基本的な張り方

基本は壁上から下に向かって張っていくのだが、上の方に余裕を持たせるようにした方が良い。普通の平面は撫でバケで押さえていけばOK。

基本的な壁紙の張り方とコツ

写真のように壁紙1枚の幅で1面張れる場合は、隙間が出来なければ多少斜めになっても問題ない。これも無地張りのいいところ。

先にエッジ部分を押さえてしまうと位置を変更した時に折り目が残る可能性があるので、最後に押さえるようにしよう。

幅が余った場合はどうする?

上の写真は見切り材があるのでカットするしかないが、本来は左の入隅部分は側面次第でカットするかどうか判断する。例として左側に20㎝余った場合を見てみよう。

ジョイント部分を減らせるような割り付けにするのがコツ
*ジョイント:隣の壁紙との繋ぎ目のこと

説明下手で申し訳ないが、とにかくジョイント部分を少なくすることが重要。

ジョイント部分を減らしたい理由

壁紙を張り終わった部屋を見て「ここ失敗しとるがな!」と思う部分の9割はジョイント部の処理ミスである、間違いない。

そうはならんやろ

ジョイント部分で起こるミス(3種類)

なっとるやろがい!!

僕が下手なだけ説はあるが、本当にジョイント部の失敗は多い。散々やらかして気を付けててもこれなので、初心者ならなおさら減らすようにした方が良いと思う。

壁紙のカット

基本のカットは2種類、それに加えて失敗しやすいジョイントカットの重要ポイントを紹介していく。

壁紙の端

まずはドアや見切りなどで壁紙の終端になる部分。天井と壁の境界もここちらの扱いでOK。入隅で一旦壁紙をカットする場合もこのやり方になる。
こっちのカットは内コークさえちゃんとやっておけば難しくはない。

エッジラインを撫でバケでしっかり押さえる

まずはエッジラインに沿って撫でバケで押さえる。撫でバケで壁紙が破れるようなことは無いので、しっかりやっておこう。竹べらがあるなら使ってもいいが、個人的には無くても問題ないと思う。

片側R付き地ベラの場合、カット進行方向にR側を向ける

地ベラで押さえながらカッターを沿わせてカットするのだが、まず地ベラの形状に注意しよう。どちらも鋭利なやつもあるが、こちらのタイプの方が間違いなく使い勝手が良い。

メリット

片側はR形状なので進行方向に滑らせても壁紙が破れにくい
片側は90°より鋭角なので、角部のピンポイントでの押さえに使いやすい

この形状はとてもおススメだが他に同じ形の製品が無いのよね。先程紹介したのセット品にも入っているが、楽天なら単品売りもある。

何度も言っているが、カット時に引っかかりを感じたらすぐに折って新たな刃にしてしまうこと。

カットしたエッジ部分をローラーで押さえる。ローラーは柄の付け根側に力が加わりやすい。強く押さえすぎるとエンボス加工が潰れる恐れがある

ローラーはどれも同じ形状っぽいので、上のポイントは全製品に当てはまる。クッションフロア施工のように全力で押さえると後悔する事になる。

上の写真でいう”強”のオレンジの範囲が潰れやすいので、あえて弱の方に傾けて押さえるようにするとバランス良く力が加わる。
ちなみに180°反転させて使用すると隅の方が押さえられなくなるので、この向きで使用する。

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はみ出したのりはすぐに水拭きする。跡は残らない。

最後にはみ出したのりを水拭きで拭き取って終了。写真は建具に残った場合だけど、壁紙上に残ったのりも問題なく取れる。
乾いた後ののりも水拭きで取れるけど、ここでやっておいた方が楽。

ジョイントカット

壁紙張りにおける最強の敵。しかも頻繁にエンカウントする、もぅマヂ無理。
ジョイントカットでやらかしてる奴が信用できるのかは疑問だが、一応説明させてほしい。

壁紙のエッジをミミの幅より大きく重ねて張る

ミミというのは↓の写真のような部分

壁紙のミミ部分の解説。柄や高さ合わせの目印につかえるエッジ部分の表記

ミミの幅より小さく重ねてしまうとカット後に色の違うミミ部分が露出してしまう。柄物なら誰もが注意すると思うが、無地張りだと油断してしまうところなので要注意。

さらに注意して欲しいのがラップが浅い状態で斜めに張ってしまった場合である。柄を合わせる必要が無いので斜めになっても気にしなくていいのだが、下のような場合は大問題となる。

ミミの部分は壁紙と色が大きく違う事が多いので、露出してしまうととにかく目立つ。真っ直ぐ張ればいいだけなのだが、柄を目印に出来ないので無地壁紙の方が斜めになりやすいのではないかと思う。

壁紙を張りなれていない初心者であれば、念のためにラップは大きめにとっておく事をおススメしたい。

ジョイントカット最重要ポイント

経験上、ジョイントカット失敗のほとんどはここで発生する。逆に言えば、ここさえ抑えれば勝ったも同然である。

°ジョイントカットの最重要ポイントは、「重ねた2枚の壁紙を確実に一回でカットする」「刃は面に対して90°を維持する」の2点。

一発でカットするポイント

地ベラにカッターを沿わせてカットしていくわけだが、のり付きの2枚の壁紙は想像以上に分厚く感じる。一発でカットするためには最初に刃をしっかり入れることが重要。

スタート位置で下地までしっかり届くように刃を深く入れる。

プロだと許されない方法だと思うけど、カット自体は間違いなく安定する。傷が入るって言っても深さ1㎜もいかない極細線キズだし何も問題ないと思うよ?

刃を90°に維持する理由

これも画像を見てもらった方が早いので早速どうぞ。

刃が斜めに入ると隙間ができる

かなり極端で雑な表現だけど、言いたいことは伝わると思う。
同じ列で隙間がある部分と無い部分が出た場合は、90°が維持できていない。

カットした部分を取り除き、ローラーで押さえる

最後はこんな感じで仕上げる。壁紙のジョイント部分はのりが切り取った部分に付着して不足する場合が多いので、余ったのりをハケで塗りつけよう。
ローラーで押さえた後は、通常の平面同様はみ出したのりを水拭きして完成。

角部の張り方

天井や入隅の角をフリーハンドでカットすると、必要な部分まで切ってしまう事が多い。そこで僕は↓のようにやっている。

突っ張った状態で押し込めば簡単に破れてしまうので、テンションがかかりすぎないように注意。小まめにカット→押し込むを繰り返すと良いと思う。

折り込んでクセを付けると角のラインを出しやすい

余った壁紙の形によっては、折り畳んでクセをつけて角をしっかり出す方法もある。

ありがちなトラブルの対処法

僕が実際に壁紙張ってて困った部分を書いていこうと思う。失敗した場合の対処法って意外に書かれてないんだよね…。

壁紙が部分的に浮いてきた

壁紙の張り替えで旧壁紙の裏紙が残っている場合は、裏紙ごと浮いている可能性が高いと思う。

剥がして下地を確認すると下地の浮き上がりが見える。浮き上がった部分は必ず除去する。

元々は浮いてないように見えても、のりの水分を含んで浮き上がってしまうパターン。結構よくある。一度壁紙を剥がしてから浮き上がった部分とその周囲だけ取り除いてやれば大体OK。浮いた部分はのりが不足しているので再度塗りつけておこう。

本来はパテの箇所は全て裏紙を剥がしてパテ処理しなきゃいけないのだが、地味に面倒なので僕は剥がすだけで終了しちゃうことが多い。

その他の原因

下地に浮き上がりが見つからない場合は単純にのりが乾いたか、塗り漏れていたのだと考えられる。この場合も一度大きく壁紙を剥がして該当部分にのりを塗ったくってやれば解決する。

ジョイントに隙間ができた

これは壁紙施工後に行う外コークで誤魔化すのが一番だと思う。

ジョイントコークMの使用方法

有名なのは「ジョイントコークA」だが、外コークで使用する場合は「ジョイントコークM」の方が向いているらしい。ホームセンターで買うなら価格はAと変わらないので外コーク専用で買うならMにしておこう。

外コークは必ずマスキングテープで囲んで行う

マステで囲んで指やヘラで均せばOK。コーキング作業に限らずだが、壁紙の上に張るテープはマスキングテープに限定しておこう。粘着力の強いテープを張ると色が剥がれたり模様が削れたりする事がある。
また乾燥がめちゃくちゃ速いので、すぐにテープをはがさないと段差が残ったり塗ったコーキングを引っ張って剥がれたりする。

ついでに以前から気になっていたニッチ周辺の隙間も一緒に外コークをすることに。かなり隙間や処理の雑さが目立っている。結果は…

かなり接近しても上手いこと修正できているように見える。日常生活で見る分にはマジで分からないレベルになったので、大成功である。そもそも失敗してるんだけども。

ジョイントコークMは外コークとしてかなり使い勝手がいいのでおススメ。乾燥が速い点と指についても簡単に取れる点で個人的にはAより扱いやすいと思う。ジョイントコークAと比べると入手が難しいのと匂いが強いのが欠点かな?

ただし外コークはもろにコーク剤が露出するので、壁紙の色と合わないと悲惨な事になる。

修正に失敗した場合

というわけで、合わない色のコークで塗ってしまった場合は↓の写真のようにエグいことになってしまう。

色の合わないコークを施工した例

ほんとミスばっかしてるよね(;´・ω・)

さらに言うとマスキングもしてないのでコーキングの幅もバラバラで見た目が最悪である。この状態からコーキングのみで修正するのはかなり難しい。

このような場合は1×4などの無垢材から切り出して見切り材を作った方がいいと思う。カフェ板をよく使う人だったらサネ部分を切り落としたものも使いやすいのでおススメ。
カフェ板の雄実をカットしたものが余っていたので、実際に貼ったのが以下の写真。

無垢材の端材などを見切り材として張り付ける

裏に三角形の木片を両面テープでくっつけて貼っただけなのだが、結構いい感じじゃない?
邪道もいいところだが、自分が納得いけばそれでいいのだ!

実際にやってみる方は、以下のような感じでどうぞ。

平坦な壁面ジョイントの場合は薄板などをそのまま張るだけなのでもっと簡単。センスのいい人なら元よりオシャレにできちゃう可能性だってある。

無垢材だから見栄えも良いし、個人的にはおススメの方法

完成

押し入れなどの収納は壁紙張りの練習に丁度いいので、初めての方にもおススメ。シンプルな形で簡単だし、失敗しても普段は目にする場所じゃないしね。

トイレはミスが目立つ場所なので初心者向きではない

ちなみにトイレも狭いけど、近距離で目にする機会が多いので初めて挑戦する場所としてはあまりおススメしない。

結論:失敗したら誤魔化せばいいじゃない

無地張りにおいて最大の敵はやはりジョイントカットである。今回紹介したポイントを抑えるだけでもだいぶ仕上がりに差が出来てくると思う。

無地の壁紙ならばミスしたとしても意外にリカバリーは効くので、思い切って挑戦してみよう!
失敗した場合の修正方法は紹介されてるのをあまり見かけないので、今回の記事が参考になれば幸いである。