「まだ貼れねぇのかよ!」という声が聞こえてきそうだが、今回が最後の準備だから許して。
コーキングは必須ではないが、壁紙貼りに自信が無かったり初心者だったりするならやった方がいいと思う作業だ。
でもあまり紹介されているのを見ないので、ここで説明していきたいと思う。
コーキングとはなんぞや
自分で使わないにしても、そこら中にあるので見てるはず。例えば風呂の浴槽と浴室の繋ぎ目や、トイレの便器と床の境界やキッチンと壁面の境界などにあるゴム状の充填剤である。
ね、見たことあるでしょ?ちなみに便器と入角は自分でやった。
今回紹介するのは、最後の写真にある入角部のコーキングについてである。ここで紹介する壁紙を貼る前にやるコーキングのことを”内コーク”という。
なぜやるのか?
水回りはなんとなく浸水防止だろうと想像がつくが、壁紙に使用するのはよく分からないと思う。
内コークの目的
プロ:壁紙エッジ部分の剥離防止
素人:壁紙間の隙間を目立たなくする
僕の場合、隙間対策のためだけに内コークを入れていると言ってもいい。壁紙隙間のごまかし方はいろいろあるが、これが一番簡単で目立たない方法だと思う。
壁紙貼りの前に使用するコーク材は以下のようなものがある。
チューブから絞り出すだけなので使いやすい。キャップ閉めるだけで保存もできる。このタイプではジョイントコークAが圧倒的に有名で、カラーも豊富。どんなホームセンターでも大体置いてる。
内コーク作業前に注意すべき点
実際にやろうとすると下のような場面によく遭遇するので、説明しておこう。
古いコーク材が残っている場合
リフォームであれば、はがした後に古いコーク材が残ることもある。綺麗に残っている場合はそのまま使用してもいいと思うが、その後に貼る壁紙の色とコーク材の色が合う場合のみに留めておこう。(理由は後述)
除去自体はカッターやスクレーパーで適当に引っかくような感じでやってれば簡単に取れる。
コーク材の色と壁紙の色が違う場合
壁紙DIYの初期に、よくわからずに白系のコークを入れて壁紙を貼った場所があるので、紹介しておこう。
色を合わせないとこんな風になる。この写真は、白のコーク材に対して壁紙がグレー・天井が木目なので隙間が最高に目立っているわけだ。コーク材のカラーが豊富なのは、こういう事が起こらないようにだと思う。
壁と天井、どちらの色に合わせるか
単純に汎用性の高い方に合わせればいいと思う。天井がアイボリーで壁が木目なら間違いなくアイボリーを買った方がいい。我が家のリビングはモルタル壁部分が多いので、ライトグレーのジョイントコークを使用している。メジャーなカラーだと入手もしやすいしね。
必要な道具
マスキングテープとコーキングヘラ、以上!
プロでもこれだけしか使わないと思う。コーキングヘラはネットで買った方が安い。下のやつ買ってずっと使ってるが今のところ不足はない。
マステはホームセンターでもネットでもいいが、想像してる3倍ぐらい消費するので、まとめ買いをおすすめする。コスパもいいし、作業中にテープが無くなるのはなかなかのストレス。太さは20mm前後が汎用性が高くて良いと思う。
コーキング作業
マスキング
見えないように施工するものなのでマスキングはそこそこ適当でもいい。マスキングなしでも出来なくはないけど、余ったコーク材を逃がす(擦り付ける)場所が無いので面倒。薄い壁紙だとはみ出たコーキング剤による凹凸が出る可能性もある。結局やっておいた方が安心だし楽できると思う。
充填
充填してヘラでしごきながら均していく。マステとの境界はコーク材が多く残っていると除去時に引っ張って垂れるので、しっかりしごいておこう。あと、マスキングからはみ出した部分はすぐに拭き取ること。塗布後すぐなら乾拭きでもOK。多少時間がたっても水拭きならいける。
マスキング除去
一番大事なのは充填後はすぐにマステを剥がす事。半硬化状態のコーク剤がテープと一緒に剥がれてくるのよね…。
そのようなわけで、広範囲を一気にコーキングする場合は終わった箇所から部分的に剥がしていった方が安全だと思う。使用後のマステは新聞紙なんかを広げてその上に乗せていくと、捨てるのも楽だしコーク材の付着も防げるからおススメ。
結論:色さえ合ってりゃなんとかなる
色さえ合わせられればほぼ成功。いろいろポイントは書いたものの、色合わせ以外は失敗してもどうにでもなるので気負わずにやってほしいと思う。
この作業をやっておくことで壁紙の仕上がりが変わってくるので、ぜひマスターしよう!