トイレの電気設備をDIYで交換する | パナソニック人感センサースイッチ・換気扇・照明

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前回の記事でトイレのドア問題が解決したので、トイレ内の大幅リノベーションに手を付けていく。まずは着手前の室内をご覧いただこう。

壁紙の茶色い部分は水性塗料で塗ったもので、木目とレンガ柄の部分はリメイクシート。お世辞にも、かっこよくはないよね…。トイレ自体は新しめのハイスペック機種っぽいので、これに見合うトイレにリノベーションしていきたいと思う。

とりあえず照明と換気扇を交換し、人感センサー式のかっこいいスイッチに切り替えていく。

今回のDIYは電気工事士資格が必要な内容なので、十分ご注意いただきたい。

計画&下準備

今回の計画は以下のとおり。

リフォーム作業計画

同類の機材交換だけなら特に準備する事もないのだが、今回は新たな開口を作り配置換えをするので配線の取り回しなどで大きめの穴がいくつも開くことになる。

このような場合は壁紙を全面張り替えてしまった方が綺麗に仕上がるので、電気系の作業と並行しながら壁紙を全面剥がすことにした。

換気扇交換

先に見ていただいた通り、いかにも古臭い昔ながらのコンセントから給電するタイプ。故障時に交換が簡単なのはいいんだけど、やはり見た目が良くない。そこでコンセントを撤去して直接給電できるタイプに交換したいのだが…

パイプファンは直径の適合するものを購入する

元の換気扇の位置にそのまま付け替える場合は、必ずパイプの直径を確認してから購入しよう。規格サイズは結構な差があるので、適当に測ってもどのサイズに該当するかは分かるはず。

我が家はΦ100のパイプだったので以下の製品を購入。

高気密シャッター付きなので外気の侵入を防げるのと、パネル付きなのでファンが見えず、見た目がかっちょいいのがポイント。しかし、この製品選択が問題となる(詳しくは後述)

似たような製品は他メーカーでもあるが、スイッチがパナソニック製なので統一させた。

そもそも今回付けるスイッチはコンセント回路の接続は禁止なのよね(負荷が特定できないため)

パイプの隙間埋め

換気扇を外したところ結構な隙間が見えていたので、コメリの見切り品コーナーで100円になってたコーキング剤を注入。使用期限などどうでもいい

めっちゃ下手くそ+ノーマスキングでやったので見た目は良くない。でも完全に隠れてしまう場所だし、隙間さえ埋まればよかろうなのだ。

配線処理

当然ながら作業前に対象のブレーカーは落としておこう。この機種は正面向かって左上の位置から電源線を出して取り付ける。以前取り付けた三菱製は右下から取り出しだったので、メーカーによって異なると思う。

電源引き込み位置はメーカーにより異なる(パナソニック製は向かって左上)

元々のコンセントの配線を流用し、壁裏で指定位置から取り出す。コンセントに使用されてたスイッチボックスは取り外し、残った穴は切り抜いた石膏ボードと木材で穴埋め。

穴が開いた部分は木片と石膏ボードで埋めてパテ補修

石膏ボードの穴埋め手順は以下の記事で紹介しているので、詳しく知りたい方はご覧いただきたい。

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換気扇取り付け

特になんということもなく、説明書の手順通りに取り付けるだけ。今回使った製品は速結端子付きなので、コンセントから抜き取ったVVFケーブルをそのまま刺すだけで使える。(皮むき量のみ要調整)

速結端子付きのパイプファンはケーブルを直接刺すだけでOK

外観上はコンセントが無くなりパネルが付いただけなのだが、かなり印象が変わったと思う。動作中の音も以前の物より静かなので個人的には大満足。

照明交換

元々ついてた照明は横から電球を刺すタイプの直付け照明であった。見た目は悪くないのだが、とにかくLED電球を使うのに向いていない器具だったので交換することにした。理由は以下の通り。

直付け照明だから無資格の人だとLEDにしたくても器具の交換ができないのよね…。

LED電球のペンダント型に替えるため、余っていた角型引っ掛けシーリングコンセントを取り付けた。今回使用したペンダントライトは以下の物。

こいつのシルバーを選択。引っ掛け部はカバーで隠れるし、色もオシャレで見た目は良い。ただ我が家のトイレで使うにはコードが長かった。結局コード部を全てカバー内に収めて使用する事になった。あと楽天で見た印象よりデカい。

交換後のペンダント照明

もっとピンポイントで照らす用途(テーブルの上とか)の方が向いてる照明だと思う。あとE17口金だから電球の選択肢がちょっと減る。気になる点はあるが、安価でオシャレだしシェード上部の穴から漏れる光がいい感じなので後悔はない。

スイッチ交換

トイレのリフォームにあたって絶対に付けたかったのがこいつ。「トイレに入ったら換気扇&(暗い時だけ)照明をつけて、人がいなくなったら照明消して、その○分後(調整可)に換気扇を消す」といった動作を全自動でやっちゃう超やべぇスイッチだ。

自動スイッチの動作例

照明はもちろんだが、換気扇が遅れてオフにできる点が特に素晴らしい。トイレの換気扇だけは付けっぱなしになっている方は少なくないと思う。節電効果もなかなか高いんじゃなかろうか?

配線

旧スイッチから照明と換気扇の配線を取り外すわけだが、各家庭で状況が大きく変わる。

配線の付け替えや分岐の確認などが必要となる。
旧スイッチ最下段は無関係の廊下照明配線

我が家のように既存の配線を流用するなら、分岐点の開口も確実に必要になる。しかし、分岐位置がはっきり分かるわけではないので、壁や天井に大きな穴が開くのは覚悟しておこう。

センサー式のスイッチは室内設置が必要になるので、元のスイッチの開口を埋める方法も考えなければならない。

配線弄るなら石膏ボードの穴埋めスキルは必須だと思うの

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各種調整

自動スイッチは設定項目が多岐にわたるので、少々面倒。
調整項目調整範囲
感知範囲20°~160°
点灯保持時間10秒~30分
明るさセンサ約5ルクス~40ルクス超
換気扇遅れ時間5分~30分

ご覧の通り、かなり細かく設定できるので思い通りの動作にできると思う。それぞれの設定ポイントを紹介しておこう。

感知範囲

便器に座った状態で反応するように調整すれば間違いない。人感センサーはめちゃくちゃ感度がいいので、僅かな動作でも感知可能。反応速度も素晴らしく、入室即点灯でストレスは感じない。

点灯保持時間

「人体を検知しなくなってから消灯するまでの時間」という認識で良い。入室中に再度動きを感知すれば保持時間は更新されるので、長い時間に設定する必要はないと思う。2~5分程度の設定で十分だろう。

明るさセンサ

調整はできるものの、メーカーおすすめ設定(約10ルクス)でストレスなく使えているので特に弄っていない。

換気扇遅れ時間

こちらもメーカーおすすめ設定の5分で使用しているが匂い残りなどを感じたことは無い。ウォシュレットにも消臭機能が付いてるし、消臭スプレーを使ってるってのもあるだろうけどね。

ついでもいいところだが、超おすすめのトイレ用消臭スプレーは以下の記事で紹介しているので、ぜひ読んでいただきたい。

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接続機器の選定には注意せよ

特に大きな問題も起きず接続が終わったわけだが、何気なくスイッチの取説見てみると…

旧版の施工説明書では、電気シャッター付き換気扇の使用は禁止されていた。
WTA1614Hの施工説明書

/(^o^)\ナンテコッタイ

換気扇は実家に譲ってシャッター無しの物に買い替えようかと思っていたが、特に不具合なく動いてるのでそのまま使用する事にした。動作は全く問題ないんだよなぁ…。

とか思ってたら最新版の施工説明書はこの表記が削除されてた。パナソニック様に問い合わせたところ

ご指摘いただきましたWTA1614Hと電気式シャッター付きの換気扇との
接続は、WTA1614Hの生産時期・ロットNoによらず可能でございます。

従来は電気シャッター付きの換気扇との接続検証が十分に出来ておらず、
誤動作の可能性があるためご使用をお控えいただいておりましたが、
現在は検証が進み、動作保証しております。

施工説明書の表記は上記に伴い変更したものでございます。

パナソニック相談窓口からの返答

このような返答を頂いたので結果的に大丈夫だった。が、やはり事前に確認しておくべきだろう。下手したらスイッチや接続機器の故障につながる可能性もある。

完成

今回は電材のみのリフォームだが、電気工事士資格が無ければどれも出来ない内容である。
資格持ってないとどんなにリフォーム頑張っても、フルカラースイッチとコンセントはそのままで直付け照明器具の交換も出来ないんやで?

一軒家リフォームするなら第二種電気工事士は取っておくべき資格だと思う。資格無い人がここまで読むとは思えないけど一応…。

結論:高機能スイッチは伊達じゃない

スイッチの価格は高いし、取り付けには資格が必要だし、注意すべき点も多いけれどそれらを踏まえても取り替える価値のあるスイッチだと思う。やっぱ時代はセンサー式っすわ…。

接続できる機器は事前に必ず確認しておこうね!