使いやすいゴミ箱を作ろう | 低コストでキッチン用ゴミ箱DIY

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我が家をせっかくカッコいいキッチンにリフォームしたので、新しいゴミ箱が欲しくなった。
ちなみに今まで使ってたのは…

置き場とサイズが合ってないゴミ箱。指定ゴミ袋も微妙に合わない。

サイズ感ェ…。理想のゴミ箱の条件は頭に浮かんでいるものの、実際にそれを低価格(←重要)で探すとなるとめっちゃ難しいのよね。

もう面倒なので作っちまおうという結論になって、今回の記事である。
人によって理想のゴミ箱は違うだろうが、自分で作りたい方の参考にはなると思うのでぜひご覧いただきたい。

ゴミ箱に求める条件

今回欲しいのは以下のようなゴミ箱だ。安価で探すなら難易度ルナティックだと思う。

まず条件1のようにサイズにシビアな条件がつくと市販品で探すのは面倒。できれば正面もツライチで合わせたいところである。

条件2は簡単そうに見えるかもしれないけど、「30リットルのゴミ箱に30リットルの指定ゴミ袋が合うとは限らない」のだ。
何を言ってるのかわからねーと思うが、Amazonで自分の欲しいサイズのゴミ箱を探して低評価レビューを見れば分かると思う。
頻繁に付け替えるものだから、着脱もかんたんに出来る方がいいよね。

そもそもゴミ袋の固定機能が付いてない製品も多いんだよね

条件3のフロントオープンも普通にゴミ箱検索してるだけじゃ出てこないぐらいにはレア。結構探したけど安価な製品は見つからなかった。

条件4は↓みたいなタイプの投入口がパカパカするタイプ。

この条件だけなら市販品もあるんだけど、他の条件と併せてとなると見つからんのである。

ここまでいけたところで条件5がどうしようもない。「正面だけこだわって他はコストダウンしました!」なんてニッチなゴミ箱が量産されるわけない。

材料

たまたま木製パレットとOSB合板の廃材をもらったタイミングだったのでこれを使っていきたい。

今回の材料は廃パレットと9㎜OSB合板

少し他の材料も使ったけど、大部分はこんな材料で作れちゃうので気軽にやってみてほしい。市販の木材を使うならパレット材の部分を1×4に置き換えればいい。合板は好みで選んじゃってOK。

どちらにせよカットは全て丸ノコでOK。

各パーツ制作

ゴミ袋固定部分

最初パレット材でゴミ袋の固定部分を作る。横幅はこだわらないので、これを基に本体の横幅を決めた。

自作フレームにゴミ袋をガッチリ固定

まず装着したいゴミ袋を引っ掛けられるロ型のフレームを作る。実際に装着がスムーズにできるかを確かめよう。固定はボンドとビス4本で十分。

ボックスのベース

先程作ったロ型フレームより幅に余裕を持たせてボックスを作る。
側板の高さは「完成形の高さ-天板材の厚み」にしておこう。

背板と底板は側板に掘った溝に差し込む。ビスは内側から打ち込み。

半端なサイズの合板を継ぎ接ぎで使用したいため2枚重ねで制作。ビス位置は適当でいいけど、貫通しない長さを選ぼう。内側から打つことで表面から見えない。背板と底板は9㎜合板を使用。側板に溝掘って差し込み。

底板と背板は箱型保持のためだけなので、薄板でもOK

フレームを乗せる部分を箱の内側に作る

フレームの固定位置は↑のように作った。ゴミ袋の下面が接地しない高さにしておけば問題ない。

フロントドア

唯一見た目に気を付けたい部分だが、とりあえず表面材を作るところから始める。

プレーナーのかかっていない材料は面が粗すぎてそのまま使えない

ちなみにパレットなんかの廃材は面がエグい荒れ方してるので、サンディングしないと表面材としては使えたもんじゃない。ハンドサンディングだと腕が死ぬのでサンダー推奨。

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頻繁に廃材を使用する方なら安いやつでいいので、ハンドグラインダーも持っておいた方がいい。効率が爆上がりするよ!

ここから本番だけど、特にいい案が浮かばないまま勢いで作った。

ワトコオイル塗って完成

勢いで作った割にイイ感じの見た目になったと思う。合板無しでも作れそうだけど、こっちの方が平面出すのが簡単。ちなみに開口はマルチツールで開けたので切断面はガタガタ。でも表面から見えないのでヨシ!

投入口の扉

今回は薄ベニヤを使ったけど、薄い板状のものなら木材に限らずなんでも作れる。

フラップ板の裏側と開口部背面にマグネットを固定して挟み込む

開口より大きい板を用意して裏側から蝶番で止めるだけで完成。臭い漏れ防止のためにマグネットで挟み込んで扉とドアが密着するようにした。
裏からの見た目は最悪だけど、表面から見えないのでヨシ!

フロントオープン機構

プッシュラッチとスライド丁番で閉状態保持できてゴミ袋交換も楽

こんな感じの動きにしたいので、実現できる製品を選定していこう。

スライド丁番

とにかく便利なスライド丁番。すぐ隣に家具や壁があっても開けられる扉がかんたんに作れる。細かい位置調整がドライバー一本でできるし、安価なのでこれ以外の丁番を使いたくなる場面がない。とりあえずスガツネ製品を選べばいいだろう。

今回使用するのは上の蝶番なのだが、初めて見る人はどんなスペックなのかわけわからんと思う。この製品の場合「C(キャッチ)無し・全かぶせ・かぶせ量15~19㎜」となる。それぞれ説明していく。

かぶせは3種類

まず、かぶせは上みたいな3種類になる。かぶせ量は9㎜・14㎜・19㎜の3種類があり、それぞれー4㎜まで調整できる。全かぶせと半かぶせは製品の違いではなく、使い方によって変わるだけ。
9㎜の蝶番を使う場合、側板が18㎜なら半かぶせになるし、側板が9㎜なら全かぶせとなるワケダ。

インセットは見ての通り内側に扉が入るのでかぶせの概念が無い。ただし扉の受けパーツと、開けるための手がけかハンドルが必要。

今回の側板は9㎜の合板2枚重ねで18㎜なので、19㎜かぶせを選択。

キャッチの種類。①キャッチあり:閉状態保持②キャッチ無し:フリーに動く③開状態保持:開方向に反発力が働く

続いてキャッチの種類。いろんな種類があるが、カッコ内の表記が型番内に入っているので見分けることができる。

よほどこだわりが無ければ、低コストの「キャッチあり」か「キャッチ無し」の2択で良いと思う。
ダンパー付きは高級感のある動きなので、とっておきの家具に使うならいいかもしれない。

今回はプッシュラッチで閉状態が保持できるのでキャッチ無しを選んだ。

プッシュラッチ

このパーツは知らない人も多いかもしれないが、結構便利なもんである。ガラス扉なんかでよく見るマグネットラッチと近い機能になる。

今回これを使用する利点は、ゴミを入れまくって内側から圧がかかっても扉が開かないところである。臭い漏れだけは絶対防ぎたいもんね!

組み立て

スライド丁番の取り付けは、下記の2点があるとすごく簡単。

こっちは側板側に取り付けるマウンティングプレートを取り付けるためのジグ。ただのプラスチックの枠だけど、取り付け位置が一発で決まるのですごく楽。安いし、一つ持っておけばずっと使えるのでぜひ買っておこう。

スライド丁番の取り付けは35㎜の座ぐりビット使用がおススメ

↑のような加工をするのは座ぐりビットが圧倒的に早いし、綺麗にできる。今後もスライド丁番を使うならこちらも買って損しないはず。
あとは天板乗せて丁番を組み付ければOK。

完成

100点とは言えないけど、見た目は及第点の物はできたと思う。使い勝手は抜群に良い!

最初に挙げた希望を全て叶えることができたので満足である。今回みたいなスペックが欲しいならDIYがおススメである。

結論:探すより作った方が早い

ゴミ箱みたいなスペックの選択肢が多いやつは市販品から探すのが不可能に近い。
お金さえあればどうにでもなるけど、そんな人はこのページに来ない(断言)

必要な工具も少ないし、DIY経験者ならそう苦労せずに作れると思う。
動作に関わる部分は見えない位置にくるので、雑に作っても見た目損ねないのがイイ!

ぜひオンリーワンのかっこいいゴミ箱を作ってみて欲しい。