ポーカーにおすすめなプラスチックトランプの選び方 | 使用レビュー

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あらゆるテーブルゲームで使用されるトランプだけに、製品の選択肢もとても多い。素材・サイズ・インデックス・カードバックなど悩みどころだらけである。

しかし家でポーカーなどのトランプゲームをする用途ならば、素材はプラスチック製一択と言って間違いない。
まずはその理由から解説していこう。

プラスチックと紙

トランプの素材は2種類で、紙製とプラスチック製である。主に以下のような違いがある。

紙製トランププラスチックトランプ
曲がり耐性×○(復元力が高い)
滑り△(必要十分)
防汚性×○(水洗い可能)
耐久性×○(傷がつきにくい)
価格○~×(ピンキリ)

プラスチック製の方が高いイメージがあるとは思うが、100均でも売ってるし安価な物もたくさんある。家で遊ぶポーカーが主な用途なら曲がり耐性・耐久性・防汚性が重要となるので、これら全ての項目で優れているプラスチック製一択で間違いない。

と言うわけで、今回はプラスチックトランプに絞って紹介していきたい。

トランプの部位ごとの名称

記事の最初の方で聞きなれない言葉があったかもしれないので、各部位の名称についても説明しておこう。
ちなみにトランプ自体も海外ではプレイングカードと呼ばれる方が一般的。

細かく言えばもっとあるけれども、この辺だけ知ってれば十分だと思う。

スートは一般的にはマークと呼ぶ人の方が多いかも。スペード・クラブが黒色でハート・ダイヤが赤色になっているのが一般的。ただし一部商品で例外もある

インデックスは角に書いてある数字とスートのこと。インデックスには表示の大きさが基本2種類あるのでしっかり確認しよう。

デックと言うと気取ってるみたいに感じるかもしれないが、こっちが正解。デッキじゃなくてデックです!ピザじゃなくてピッツァです!

太字部分については後述するので、とりあえず読み流してほしい。

トランプ購入前の選択肢

カードバックはデザインが豊富すぎるので、今回は割愛。ただし全く同じ図柄の中でも、以下に紹介するような選択肢が出てくる場合があるので、解説していく。

サイズ(ブリッジ or ポーカー)

数値の差で見れば幅がたった6㎜違うだけなのだが、実際に持ってみるとちゃんと違いを感じる。日本人ならブリッジサイズの方が慣れてるだろうし、しっくりくると思う。国内製品はほぼブリッジサイズに限定されるし、SLOWPLAY製などはポーカーサイズ限定になる。

どっちかに決めつけず、欲しい製品にサイズの選択肢があった時だけ考えればいい。

インデックス(ノーマル or ジャンボ)

ジャンボインデックスになると角のスートと数字が大きくなるだけでなく、中央の絵柄が小さくなり、枠がつくようになる。見た目のバランスが大きく変わるので、初めてジャンボインデックスのカードを見ると違和感が凄いかも。

これも好みで選んじゃって問題ない。ノーマルでも数字が見えにくいとかはないし、ジャンボだから中央の絵が分からんなんて事も無い。

番外:スートカラー

スペードとクラブが黒でハートとダイヤが赤というのが一般的だが、稀に例外のものがある。

まずはスート毎にインデックスの色が異なるタイプ。マルチカラーとか呼ばれてたりする。
あまり見かけないタイプだが、実用性は高い。

↑みたいな同一カラーのスート見間違いはマジでよくある。マルチカラーならばこれが一切無くなる。凄くおススメなのだが、とにかく物が少ない…

マルチカラーはもっと流行ってもいいと思うの

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次に全スート同じカラーのパターン。こちらは見た目のかっこよさ重視で作ったんだと思われる。確かに見た目はいい感じだけど、スート間違いまくってトラブルばっかり起きそう。正直おススメはしない。

プラスチックトランプのブランド

任天堂

日本で最も有名なブランドならば、間違いなく任天堂。カードバックのラインナップが豊富で、硬派なものからキャラクターものまで様々。価格は1000円以下のものが多いので、ブランド品ながらも手に入れやすい。

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僕の知る限りではブリッジサイズ・ノーマルインデックスのみのラインナップである。
安価ではあるが、エンボス加工もあり基本性能的には問題ない。カードバックデザインが古くさい点が気になる。(キャラクターものを除く)

COPAG(コパッグ)

ポーカーやマジックなどで道具にこだわる人ならまず候補に挙がるのがCOPAG製。質がよくデザインもカッコいい。ポーカーの世界大会(WSOP)で採用されてるのも納得。価格は1デックあたり1500円程度と、ちょっと買うのに勇気がいる価格。エンボス加工は控えめで基本2デックセット。

個人的には一番オシャレなトランプブランドだと思ってる。

カードバックごとにサイズもインデックスも全種ラインナップされている。(ただし在庫は不安定)
マルチカラーやマグナムインデックスなどの尖ったアイテムも豊富。

人とは違った高品質なカッコいいトランプが欲しい人にはピッタリだと思う。

SLOWPLAY

近年一気に存在感を増してるのがSLOWPLAY製。ポーカーチップのハイエンドっぷりが目立つが、トランプもかなり良くできている。COPAGに似た使用感を持ちながら、価格は1デックあたり1000円以下に抑えられている。

ポーカーサイズのジャンボインデックスのみでカードバックデザインに癖がある。これらの点さえ許容できれば、コスパの高い高品質トランプなのでとてもおススメ。

BICYCLE PRESTIGE

世界一有名かつ売れているトランプがBICYCLE(紙製)。売れに売れているだけあってコラボ品まで含めると、とんでもねぇ数のラインナップが存在する。世界中のマジシャンが使うカードとしても有名なので、品質・実績共に十分。

そんなBICYCLEのプラスチックバージョンがBICYCLE PRESTIGEである。紙のBICYCLEに惚れ込んでいる方ならば、こいつ意外ありえないかもしれない。でも基本高価だし、値動きも激しいので買い時が難しい。

KEM

めっちゃ高いトランプ。一時期異常に安く流通していたが、現在の価格は1デックあたり2500円以上で2デックセット販売。普通のトランプに出せる金額じゃない。カード自体はプラスチックトランプの中でも特に柔らかくエンボス加工がしっかり入ってるのが特徴。

個人的に好きなトランプではあるが、流石に今の価格では買うべきじゃないと思う。

僕が持ってるのは保管時の熱でやられてひび割れが出てる

100均(ダイソー)

100均でも逆にコスパの悪い製品ってのもあるけど、トランプに関して言えばめちゃくちゃいいと思う。印刷の精度や復元力に気になる部分はあるが、110円なら全然許せるレベル。安いチップセットに入ってる紙トランプに比べたら十分なクオリティー。

ケースはロックがないので、持ち運び時は輪ゴムなどで留めておく必要がある。あと復元力が高価なトランプよりだいぶ低い。ゲーム中に強めに曲がるとその形がしばらく残ってしまう。雑に扱ってるとトラブルの元になるかもしれない。

エンボス加工については所持しているダイソー製品には無いものの、他のものを確認したわけではないので”多分”とした。

でもやっぱり「100円でこの出来なら良品だよなぁ…」と思ってしまう。

価格の違いはどこに出る?

カードの厚み

左から厚い順に並べたが、やはり100均の物は薄いという結果になった。でもそれ以外に関してはかなり予想外。KEMはめっちゃ柔らかいのに厚みがあるし、COPAGはSLOWPLAYと同程度に硬いのに薄い。”高価格=厚い”というわけでは無い模様

印刷精度・キズ

どちらも100均のカードだが、浮き上がりが1枚、色抜けやキズは数えきれないほど見つかった。どうでもいいけど、浮き上がり箇所指摘してるようにしか見えないねこれ。

この程度は予想してたし、100円の商品にこれ以上を求めるのは酷だと思う。むしろカードバックに目立ったキズなどが無かっただけでも素晴らしいと思う。

ちなみに僕の手持ちの中で最も印刷精度が高いと思ったのはCOPAG。
個人的なランキングはCOPAG→SLOWPLAY→KEM→100均の順。

復元力

別にいいんじゃね?と思うかもしれないけど、カードを伏せる系のゲームだと大問題になる。この状態の物を束ねて保管してても意外に直らないのでさらに困りもの…

この問題は100均のトランプだけで起きる。薄いカードのCOPAGも柔らかいカードのKEMも復元力はばつぐんなので気にしなくていい。

エンボス加工

上手く写真で伝えられないのだが、製品によってはっきりとした差は見られる。

100均製(一番右)以外は全てエンボス加工有り

でもぶっちゃけ普通のカードゲームで微妙な差がそこまで気になることは無いと思う。ただし加工の有無による違いはかなり大きい。100均製トランプとの最大の差はここかもしれない。

特にカッコよく長距離を滑らせたいのなら欲しい加工である。余裕で1m以上滑るので、逆に滑りすぎに注意すべきレベル。滑りが良いためシャッフルもやりやすく、頻繁にシャッフルを必要とするゲームでも欲しいところ。

言うなれば「必須ではないけれども、ストレスなくプレイするためにはあった方が良い加工」だと思う。

おススメのトランプは?

トランプを1つも持っていない人ならば、まずは100均製品を強くおススメする。意外に性能は良いし、これで不満が出ないようなら高いものを買う必要は無い。既にトランプを持っていて不満がある場合に他の物も考えるようにしたらいいんじゃなかろうか。

こんな感じで選んでみればいいと思う。KEMは物は良いと思うが高価すぎるし、BICYCLEは在庫も価格も安定しないので、この2つはおススメしにくい。

優等生のCOPAG

安価なトランプに不満がある人にはCOPAGが最もおススメ。いいトランプを買うからにはやはりカッコいい物が欲しいよね?その他のスペックの高さも含めて、COPAGが最強だと思う。

1デックあたり1300円程度なので、高いけれども手が届かないほどでもない。長く使えることを考えれば買っても後悔することは無いと思う。

個性派のSLOWPLAY

SLOWPLAY製特有なのだが、”カードバックデザインがベタ塗り(赤と青)・ポーカーサイズ・ジャンボインデックス”というスペックで他の選択肢がない。多分スペックを絞る事でコストダウンしてるんだと思う。

これらの特徴すべてが好みであればSLOWPLAY製は最高の選択になる。個人的に使用感はCOPAGにかなり近いと思う。それでいて価格は4割程度安いのでお得感がある。ちなみにSLOWPLAY製のチップセットを買うとこのトランプが2デック付いてくる。

SLOWPLAYのチップセットについては以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧いただきたい。

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結論:最初は100均で十分

思った以上に100均のトランプが優秀なので、意外に満足できるかもしれない。さすがに比較すると分かるけどね?

満足できない場合に今回の記事を参考にしてもらえれば良いと思う。